進行度合いと症状、それに応じた介護者の対応のポイント
これからどんなふうに病気が進行するか、それに伴いどんな症状が起きるか知っておけばさまざまな対処の仕方を考えることができます。認知症の人の状態に合わせて必要な支援を受け、介護などを一人で抱え込まないことが大切です。
認知症の経過 | 気づき・発症期 | 軽度 | 中等度 | 重度 |
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認知症の疑いがある・MCI | 軽い症状はあるが日常生活は自立 新しいことや複雑なことが困難な状態 | 見守りがあれば日常生活は自立できる状態 | 日常生活に手助けや介護が必要な状態 | 常に介護が必要な状態 |
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症状 | - もの忘れがある
- 食事の内容を忘れることや、薬の飲み忘れがたまにある
- 買い物や金銭管理に不安がある
| - 時間や日にちが分からなくなる
- 同じことを何度も言う
- 食事したこと自体を忘れる
| - 着替えや食事、トイレなどがうまくできない
- 外出時、道に迷う
- 財布を盗られたなどの妄想がある
| - 表情が乏しくなり、話さなくなる
- 家族の顔や名前が分からなくなる
- 寝たきりの生活が増える
- 季節や場所に合わない服装をする
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家族の対応のポイント | - 認知症の予防となるような生活を心がけましょう
- 年齢を理由にせず、早めにかかりつけ医に相談しましょう
- 生活に困ることがあれば、地域包括支援センターに相談しましょう
| - できないことを無理強いしないようにしましょう
- 医療や介護サービスの内容を知り、早めに介護サービスを利用し、頑張りすぎないように心がける
- 介護は1人で抱え込まず、理解者や協力者をつくりましょう
| - できないことや伝えられないことが増え、体調を崩しやすくなることを理解しましょう
- 介護者のことや介護者の健康を大切にする
- 終末期のケアについて、早い段階で医師やケアマネジャー等に相談して対応を確認しておきましょう
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