認知症とは
認知症ってどんな病気?
いろいろな原因で脳の働きが悪くなったために、記憶力や判断力などの認知機能が慢性的に衰えて、日常生活に支障がでている状態をいいます。
認知症についてこんな思い込みはありませんか?
「認知症になると何もできなくなる」
「認知症になるとすぐに介護が必要になる」
認知症になったからといって全てを忘れてしまったり、何もできなくなったりするわけではありません。また認知症が進行すると介護を要するケースもありますが、すぐに介護が必要になるとは限りません。
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認知症は誰もがかかる可能性がある病気です。正しい知識を身につけておくことが認知症と向き合うための第一歩なのです。
「もの忘れ」と「記憶障がい(認知症)」は違う
誰しも年をとると「もの忘れ」をしやすくなりますが、それが認知症によるものと、生理的老化によるもので違いがあるということを知っておきましょう。
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MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)
MCIとは認知症と診断される一歩手前の状態です。本人や家族に認知機能低下の自覚があるものの、日常生活に問題なく送ることができている状態のことです。老化による認知機能の低下と認知症の中間の状態であり、適切に予防することで認知症の進行を遅くしたりすることが期待できます。以前と比べてもの忘れが多いと感じたら、早めに医療機関で原因を調べてもらいましょう。
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若年性認知症
認知症は一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合は「若年性認知症」とされます。若年性認知症の場合は、多くの人が現役で仕事や家事をしているので、認知機能が低下すれば、支障が出て気づかれやすいと考えられます。しかし、実際には、仕事でミスが重なったり、家事がおっくうになったりしても、それが認知症のせいとは思い至らないこともあります。
不安を感じている場合は、地域包括支援センターや広島県若年性認知症サポートルームなどへ相談してください。医療機関への受診相談、利用できるサービスや制度等について相談することができます。
早期受診・早期診断が重要です
認知症は早い段階からの服薬等の治療や適切なケアにより、症状の改善や進行をゆるやかにすることが可能な場合があります。また早期診断を受けることで、症状が軽いうちに認知症への理解を深め、生活環境を整えるなどこれからのことについて準備をすることができます。「もしかして認知症?」と思うことがあったら、できるだけ早めに専門医療機関を受診しましょう。
認知症かなと思ったら…