認知症チェック

支援したい人へ

認知症サポーター 〜認知症を学び、地域で支えよう〜

高齢者の約4人に1人が認知症またはその予備軍であり、さらに増加するといわれています。
そこで福山市では「認知症にやさしいまち福山」をめざして、認知症サポーターの養成に取り組んでいます。

認知症サポーターとは

認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。講座を通じて認知症についての正しい知識を習得し、地域や職域で、自分のできる範囲で認知症の人や家族に対して、手助けをする人です。

例えばこんなときに役立ちます
  • 友人や家族に講座で学んだ知識を伝える
  • 認知症の人や家族の気持ちを理解するよう努める
  • スーパーや公共交通機関等、地域や職場で困っている人に声をかける
  • 認知症カフェや認知症予防教室でボランティア活動に参加する   など

認知症サポーター養成講座とは

地域や学校、職域団体等で、認知症の正しい知識や接し方、市や地域の取組紹介などの講義を行うことで、認知症サポーターを養成する講座です。
認知症サポーターの育成は、厚生労働省が実施する「認知症キャラバン」における主な取り組みであり、これにより、「認知症になっても安心して暮らせるまち」の実現をめざしています。

【参考】認知症サポーターキャラバン

講座内容

対象者に合わせた内容で講座を行います。

  • 認知症とは
  • 認知症の症状
  • 行動、心理症状とその支援
  • 認知症の診断、治療
  • 認知症の予防についての考え方
  • 認知症の人と接するときの心がまえ
  • 認知症介護をしている人の気持ちを理解する
  • 認知症サポーターとは
  • 認知症サポーターのできること   など

オレンジリングや認知症サポーターカード

認知症サポーターの証として、講座を受講した人にオレンジ色のリストバンドと、対応の心得が記載されたカードを配布しています。

オレンジリング
認知症サポーターカード

受講方法

個人

下記より、近くの会場へ問い合わせてください。

団体

認知症サポーター養成講座(90分)を受講すればどなたでもなれます。
また概ね10人以上を対象に、講師を無料で派遣しています。

【申し込み・問い合わせ先】福山市高齢者支援課(084-928-1065

企業向け講座

企業向けの講座では、認知症についての基礎知識や、店舗や職場での認知症の方への対応方法、困ったときの相談窓口等について学ぶことができます。職場や業務に合わせた内容・教材を取り揃ています。

開催に必要な人数10人程度
費用無料

職場で講座を開催するメリット

  • 従業員の顧客対応力向上
  • 社員教育等で認知症を学ぶきっかけになる
  • 従業員同士が認知症に伴う変化に気づき、声をかけ合うことで、健康管理体制の向上につながる
  • 介護と仕事が両立できる「社内風土」を考えるきっかけになる
  • 認知症の人を見守る「認知症にやさしい企業」として地域貢献になる

教材

各業務ごとの事例DVDで、より身近な場面としてイメージしやすく、業務の特性に応じた認知症への対応について学べる教材です。
またロールプレイングやグループワークを併せることで学びを深めることもできます。

マンション管理編
訪問業務編
交通機関編
スーパーマーケット編
金融機関編

受講の証

受講の証として「ステッカー」を配布しています。
店舗や事務所等に掲示することで、サポーターがいる認知症にやさしい企業としてPRすることができます。

※ 各従業員にオレンジリングやカードも配布しています。

小中学生向け講座

地域の中で認知症の人とその家族を見守る応援者を増やすため「認知症キッズサポーター」の養成を小中学生を対象に実施しています。認知症について正しく理解するとともに、「命の大切さ」「老いていくこと」「他者理解」の観点での学びにもつながる内容です。学校の授業の一環や、地域の子どもたちが集まる場所での受講をご検討ください。ご検討ください。

講座内容と教材

【小学生向け】

テーマ「認知症ってなあに?」
認知症についてわかりやすく学び、自分にできることを考えます。

【中学生向け】

テーマ「認知症を知ろう」
認知症を正しく知り、接するときの心構えを学びます。

  • パワーポイント等を使用した講義形式を中心に、年齢や理解度に合わせて、紙芝居・グループワーク・ロールプレイなど希望に沿った形式で実施します。
  • 講座時間は90分程度を基本としていますが、希望に合わせて1コマ~2コマでの実施も可能です。
参加した小中学生の感想
  • 認知症の人の力になりたいと思った(小5)
  • 家のおばあちゃんにやさしくしてあげたい(小4)
  • 認知症についてみんなに知ってもらいたい(小5)
  • 認知症の人はやりたくて失敗しているわけではないということを、もっとみんなが知って優しく対応できるようになりたい(中2)
  • 相手がどうしたいのか気持ちを考えて寄り添うことが、認知症の人にとって安心につながると分かった(中2)
  • 他人事だと思わず自分事として考えることでもっといろいろな人とつながり、よりよい社会にしていきたい(中2)

キャラバン・メイトとは

「認知症サポーター養成講座」の講師役を務める人のことです。講座開催をきっかけに、相談を受けたり、関係機関との連携を図ったりすることを通じて、地域で活躍することが期待されています。